来週土曜日まで延長、会期延長幅すら決められない異例の展開

 第221回特別国会は、会期末当日の夕方まで延長幅が決まらない混迷となりました。

 

 その後、来週土曜日までの8日間延長となります。副首都法案は、水曜日と金曜日の特別委員会で審議し、可決・成立すると見られます。但し、衆議院予算委員会が国対で合意されています。8日間延長でも与党はミスが許されない状況。その後は内閣改造をめぐる政局となりますが、ホルムズ海峡など予断を許しません。

 

 「自民党総裁である首相の第2次内閣」が特別国会の幅を150日間とったのは、田中角栄さん以来2人目。高市早苗さんが田中さんを研究しているという話は聞いたことがありませんから、弟子の息子の梶山弘志・自民党本部国会対策委員長のアイデアだったのかもしれません。ところが、「党内秩序5位」ぐらいの梶山国対委員長は姿を見せなくなりましたので、「ラヂオプレス」の北朝鮮報道のような続報に期待します。武力攻撃事態における国民保護法発動のような状況になったら大丈夫なのでしょうか。

[写真]第1次高市内閣の補正予算案衆議院通過で挨拶回りをする梶山弘志国対委員長と高市早苗首相、きょねん2025年12月11日、宮崎信行撮影。

【衆議院本会議】

 18:30 から開かれ、8日間延長が決まりました。
【参議院本会議 きょう令和8年2026年7月17日(金)】
 「ヒトゲノム編集胚の母胎埋め込み禁止法」(221閣法58号)は投票総数243、賛成238、反対5の賛成多数で可決し、成立しました。
 「種子法を事実上復活させたり、種苗法を延長させたりする改正2法案」(221閣法46・47号)は一括して採決され、243、227、16で可決し、成立しました。鈴木憲和農相のもと9法案はすべて成立。JRAの積立金を米作に5年間回す法律では、3期で旭川市の東国幹衆議院議員が「6年後はほんとに戻すのか」との懸念が示され自民党内に火種を残しました。
 「国旗損壊罪法」(221衆法13号)は投票総数242、賛成161、反対81で可決し成立しました。提出者である参政党は「損壊した国旗による街頭演説会妨害が防げる」と安堵していました。松野博一さんは復権への足がかり。この法律は、前夜に本部長・警備部長が相談しても現行犯逮捕には使えないと推測され、委員の求めで答弁した警察庁官房審議官は「110番や被害届を受け付ける」としましたが、正直、困ることも考えられます。理念法としては参政党には良かったでしょうが、法治主義と民主主義の前提である罪刑法定主義には禍根を残しました。
 「電気事業法を改正する法律」(221閣法36号)は、243、227、16で可決し成立しました。貸付を増やすなどの包括的な改正法。
 重要広範議案ラストの「刑事訴訟法の第四部再審法を改正する法律」(221閣法61号衆議院修正)は242、138、104で衆議院修正通りに可決し、成立しました。無所属のうち、元NHK党斎藤さん、元自民和歌山県連の望月さんと平山さんは賛成し、永江さんと福山副議長は反対しました。チームみらいの安野党首は反対し、尾辻さんは賛成に回りました。なお、山崎正昭元議長(福井選挙区、84歳)は長期に欠席していますが、この理由について当ニュースサイトの取材に対して「体調不良だ」と公式に認めました。
 「皇室典範や住民基本台帳法などを改正する法律」(221閣法64号)は、投票総数241、賛成184、反対57で可決し成立しました。愛子、佳子内親王ら女性の皇族が結婚後も身分を維持し、旧11宮家の男系男子の三笠宮寛仁親王家の当主・信子妃殿下らの養子縁組を認めてその男の子に皇位継承順位を認める改正。具体的には、時間が経つにつれて、個別の案件によって政府や皇室会議の対応がとられることになります。貴族院廃院によって失業し困窮して亡くなった高木議員は、信子妃殿下の姑である、百合子妃殿下で、大元帥の弟としてクーデターに担ぎ上げられたこともある三笠宮さまとともに、3人の男の子よりも長い人生を全うされました。このような混乱がありますから、静謐なもとで審議されるべきでしたが、森英介衆議院議長が当初から「立法府の総意(案)」というワーディングで机上配布し、「案」がとれて「立法府の総意」となりつと、184対57というほどとおいものとなりました。

 この後、休憩。

【参議院予算委員会 同日】
 「陳述書」に対する質疑という位置づけでしたが、陳述書は出されませんでした。集中審議で蓮舫さんは、総理の集中審議出席は、石破茂前総理の3分の1だと指摘しました。国民民主党の竹詰仁さんは、フュージョンエナジー発電の2030年代商用発電に向けて、小野田紀美大臣の前向きな答弁に賛同しました。公明党の杉久武さんは、国民会議での給付つき税額控除の報道を「決まっていない」と否定し、「まだ議論は続いている」としました。首相は「中間とりまとめを尊重する」としました。奥田ふみよさんに対して委員長が「不適切な発言があったようなので後で議事録を精査する」と発言するタイミングがいつもより早く、今週の山本太郎代表の政界引退発表で後ろ盾を失ったとみることもできます。

 この後、休憩となりました。継続調査の手続をとらないと、閉会中の集中審議ができません。私は、予算委員会の集中審議が、予算の実施状況に関する件の閉会中審査・継続調査の手続のために、休憩になった事例をはじめて見ました。異常です。このやり方だと、高市さんは呼ばれないのですが、はたして。そして、衆議院本会議で会期延長が決まり、私の懸念は杞憂に終わりました。

●れいわ新選組 山本太郎代表の政界引退に伴う代表選挙に、山本ジョージ衆議院議員、阪口直人衆議院議員、石井れいこ東京都三鷹市議会議員の3人が届け出ました。

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