植田さんが入院するなか日銀の金融政策決定会合が開かれ政策金利が年1%に上がりました。内田副総裁は14年続けているにもかかわらず「物価上昇目標2%が未達だ」として、月2兆円程度の国債購入としました。が、10年以上続いているため、日銀は財務省理財局に月6兆円償還してもらい、市場から2兆円買っています。つまり、月4兆円分の余力があります。日銀の資料には、物価と比べた実質の金利は世界で最も低いとしています。利上げで住宅ローンなど経済に影響するというお約束の新聞記事は全く需要がない。
【定例閣議 きょう令和8年2026年6月16日(火)】
安定政権で、両陛下はオランダ、首相はサミット。茂木敏充外相(12期70歳)は日本にいますが、木内稔官房長官(7期56歳)が臨時代理をつとめ早稲田ゆきさんへの答弁書などを閣議決定しました。
【衆議院本会議 同日】
議員立法である「郵政民営化法を改正する法律案」(221衆法13号)が総務委員長から提出され、賛成多数で可決すべきだと決まりました。日本郵政株の売り出しスローダウンで国庫の歳入は年0・2兆円下振れとしています。施行日は来年4月1日より以前に順次で、郵便局の地域貢献の努力義務と見返りの基金はおそらく4月1日施行という法文ではないでしょうか。
「刑事訴訟法改正案」(221閣法61号)について、井上英孝(維新)法務委員長は「修正すべきだ」との委員会審査報告結果を本会議に報告。各党から賛成・反対の討論がありました。この法案は、与野党が議運委で重要広範議案4本に指定した後も、自民党内の事前審査が続き、5月15日(金)の閣議で決定され、国会に提出されました。わずか1ヶ月で衆議院を通過しました。今国会での「衆議院修正」は2本目。重要広範議案で、総理は、衆・本、衆・法務委、参・本、参・法務委で各々1時間から2時間の答弁が必要となります。が、採決にあたってひな壇に登壇するのは法務大臣だけとなります。
西村ちなみさんら超党派議連の意見を踏まえた、中道改革連合、チームみらい、共産党の3党が出した「刑事訴訟法改正案」(221衆法9号)は採決され、否決、廃案となりました。「中み共」の枠組みは高額療養費法案に次いで2本目ですが、本会議に上程されたのはこれが初めて。共産党アレルギーがないチームみらいの平均年齢35歳の若さが柔軟でした。但し、みらいと共産は、もともと法務委員には割り当てがありません。参政党の和田政宗国対委員長は221衆法9号に反対することを「苦渋の決断」と謎の言葉を委員会で使いました。
閣法が自維参の賛成で「修正すべきだ」で通過しました。弁護士らだけでなく、自民党議員からも「参議院での修正」という言葉が出ましたが、再修正はおそらくないとみられます。なお、前夜、「前巨人監督」の娘への暴力について「起訴猶予」との言葉が報じまれました。ここ10年以上、起訴・不起訴の地検判断に関してマスコミの報道に真摯に応答しないケースが見られましたが、「起訴猶予」で不起訴ということは、暴力行為はあったということになり、報道としては10年ぶり元に戻ったといえます。
本会議では、「ヒトゲノム編集胚等の取り扱いの規制に関する法律案」(221閣法58号)が賛成多数で可決し、参議院に送られました。ヒトゲノムの母胎への埋め込みを禁じる法案。
「国立国会図書館法改正案」(221衆法15号)が賛成多数で可決し、参議院に送られました。日本学術会議の独立行政法人化に伴い、学術会議図書館の廃止や、国会図書館法の技術的な改正。
【衆・農林水産委】
「221閣法46号」と「221閣法47号」を「種子法復活2法案」と表現させていただきます。全会一致で可決すべきだと決まり、およそ10年越しのやり直しとなりました。
【衆・政治改革特別委】
2日連続で開かれ、政治資金規制法の各会派の意見が述べられました。
【衆・消費者問題特別委】
消費者事故に関する年次報告20枚が、黄川田大臣から報告され、質疑されました。2008年の福田内閣の「消費者庁」審議では国民生活センターの存続が決まりましたが、今回の報告でも国民生活センターの存在感が発揮されました。この当時、野党・民主党は、枝野幸男さん、仙谷由人さんらが「消費者権利院法案」という対案を出しましたが、仮にそっちになったら、弁護士による裁判が増えている現代があったように感じます。そうはいっても、政権交代後に枝野、仙谷両官房長官が何か特定の業界に不公正な分配をしたことはありません。
【参・第一種常任委員会】
●内閣委員会は「ドローン規制法改正案」(221閣法31号)を賛成多数で可決すべきだと決めました。
●法務委は「成年後見制度の適正化のための民法改正案」(221閣法43・44号)は賛成多数で可決すべきだと決まりました。
●文教科学委は、「著作権法改正案」(221閣法62号)は全会一致で可決すべきだと決めました。委員長は立憲民主党の熊谷裕人さんで、附帯決議は、古賀千景筆頭理事(立憲民主党)が朗読しました。
●厚生労働委は「社会福祉法改正案」(221閣法45号)の参考人質疑で、筆者のゼミの1期先輩の三原岳さんが今国会参議院で2度目の登場をしました。
●財政金融委は、いつもながら、荘厳な参議院本館第3委員室で開かれ、「金融商品取引法改正案」(221閣法57号)が片山さつき金融担当大臣が趣旨説明しました。
●外交防衛委は「日本とフィリピン、オランダ、ニュージーランドとのACSA」(221条約1・2・3号)と「日本カナダ刑事共助協定」(8号)が茂木敏充外相から趣旨説明されました。
●あすは参議院の憲法審査会は開かれません。おそらく衆議院から「憲法改正手続の国民投票法改正案」(221衆法11号)の送付待ちということも予想されます。私の予想が的中していれば、いよいよ、初の衆参両院改憲発議も現実味を帯び、左翼のデモだけでない世論になってきます。

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