危機管理投資18兆円補正予算が成立、今年の政治の顔の神谷宗幣さんが高市早苗首相に「改めて今回、政治に関心を持ち始めたという世間の声もたくさん耳にしてきています」と語るも採決では反対、あす当初会期末

 補正予算は賛成169、反対75で可決し午後4時48分ごろ成立しました。給与法なども成立し、これで「令和7年法律第96号」までとなりそう。政治空白があった割りには、制定法律の本数は多い印象です。ハプニングに備えた衆議院本会議は開議せず。これ以前に、維新の浦野靖人さんが打ち切り動議を撤回。「定数削減法案」(219衆法11号)の取り扱いは、上京した吉村洋文共同代表と高市早苗さんとの党首会談で決定することになりました。報道では、あすの当初会期末に、特別委員会に付託せず、議院運営委員会で継続審査(閉会中審査)を決定するとの意見があります。自維の理事・委員が12名、それ以外の政党が12名による挙手採決となります。仮に廃案となっても、自維は、来月、1字1句変わらぬ法案を出すこともできます。延長はなく、地元活動となりそうです。

参議院本会議 きょう令和7年2025年12月16日(火)】
 「補正予算」は投票総数244、賛成169、反対75で可決し、成立しました。反対討論には、参政党の神谷宗幣代表が登壇。神谷さんは「現在の高い支持率は国民の高市総理に対する期待です。初の女性総理ということもあり、若者や、これまで政治にあまり関心を持ってこなかった女性の方々も、改めて今回、政治に関心を持ち始めたという世間の声もたくさん耳にしてきています。国民の高い期待値をバックに、これまでの政治ができなかった改革をぜひ進めていただきたい」と反対討論ながら語りました。さながら自らも出演した「玉木・神谷・高市イヤー」を振り返りました。さながら紅白歌合戦の歌手に話しかける審査員のようですが、来年への布石も打ちました。神谷さんは「来年度こそ、プライマリーバランス黒字化目標という足枷を外し、日本が経済成長を取り戻すために、必要な予算を大胆に編成していただく」としました。ザイム真理教から積極財政へと大きく方向転換した国政ですが、神谷さんは積極財政には2つあるとの見解を示しました。神谷さんは「一部の富裕層のみに利益が集中する積極財政ではなく、インボイス制度や消費税を廃止して、全国民に恩恵が行き渡る積極財政を。身を切る改革ではなく、国民生活と経済を豊かにする身を肥やす改革を実現していただくことを強く要望します」と述べました。第27回参院選自民党が1280万票、参政党が742万票、維新が437万票(1都1道1府43県では322万票)ですから民意は維新でなく参政党。維新の錦の御旗「社会保険料」というキーワードは参院選中にSNSで検索・引用・拡散は増えませんでした。与党協議会で給付切り捨てだけで保険料率が下がらない引き継ぎミスが生じることも予想されますから、次の選挙も流動的になりそうです。

 新法である「高次脳機能障害支援法」(219衆法10号)は投票総数246、賛成246、反対0で、衆参とも全会一致で可決し、成立しました。大分類だけで失語症など16、小分類でアルツハイマー認知症など症例は多く、行政の関与の拡大が期待されます。

 参議院は「6議席」がキーワードになります。与党が足りないのが6議席ですが、れいわ新選組も6議席。3票が政府案に入れると可決・成立(可否同数のときは関口昌一議長が政府案に投票)しますし、6議席が欠席すると3票分になります。きょうは「反対6」が5回(6法案)登場しました。

 令和7年人事院勧告を完全実施する「改正一般職給与法」(219閣法5号)は投票総数247、賛成241、反対6で可決し成立しました。「改正特別職給与法」(219閣法6号)は247、233、14で可決・成立しました。共産も反対に回りました。

 「改正裁判官給与法」と「改正検察官給与法」(219閣法8・9号)は一括採決となり、247、241、6で成立。
 1・5兆円追加する「改正地方交付税法」(219閣法7号)は246、246、0の全会一致で成立。
 「改正防衛省給与法」(219閣法10号)は247、241、6で成立。共産も賛成しました。
 青木一彦議院運営委員長(自民)が登壇し、報告。人勧を実施しない「改正歳費法」(219衆法14号) と、人勧を実施する「改正秘書給与法」(219衆法15号)は一括採決され、247、241、6で可決し、成立しました。いちいち余計なことですが、改正秘書給与法は、私設秘書・総支部スタッフには適用されません。

衆議院本会議】
 補正予算案が参議院で仮に否決されると、両院協議会10名の選挙をしないといけないので念のため設定されましたが、参議院で可決したので、とりやめとなりました。

参議院第1種常任委員会
 ●内閣委員会では、参政党の大津力さん(埼玉)が修正案を提出し気を吐きました。

参議院予算委員会
 「補正予算案」の3日目の審議は、午前中2時間NHK入り集中審議「内外の諸課題」。その後、1時間、片道方式の締めくくり質疑のあと、採決されました。
 今国会で大きな話題となった平和安全法制・事態対処法の存立危機事態をめぐって広田一さんが質問し、数回質疑が中断しました。広田さんは北澤俊美さんが防衛大臣のもと防衛政務官をつとめ特別委員会の理事もしました。衆議院会派「無所属の会」では岡田克也代表のもと国会対策委員長をつとめました。さて、けさの朝日新聞13面に元衆議院議員佐藤謙一郎さんがインタビューに答えています。佐藤さんは、敗者は大きな社会構想を示すことをためらって足がすくんでなかなか思うように動けなくなる。その間隙を突いて扇動政治家が勝者になっている。日本政治は泥沼にはまり込んでいると指摘しました。佐藤さんは引退にあたり秘書で現神奈川県議の作山友祐さんに「これから政治人生で困ったときは、初当選同期の岡田克也さんを頼りなさい」と伝えました。ところが私のルートで確認したら、このような申し送りは岡田さんはまったく関知していなかったことが分かりましたが、希望の党騒ぎでは都内の街頭演説会で待ち伏せした作山さんの路上相談に岡田さんは乗ってくれたようです。作山さんは自分の選挙は5戦5勝ですから、それならいいという情熱だけの政治改革派のなか、竹下派通産省でどうも小沢一郎大親分の命令で動いているようにも見えなかった岡田さんだけが連続当選しており、そのときの畏怖・尊敬の念が岡田さんが窮地の時に見えない力が岡田さんを守るという現象につながってきます。

【自維公国税調会長会談】
 与党や政府の税制改正大綱に盛り込むよう、野党の公明党、野党の国民民主党との4党や2党の税調会長会談が断続して開かれました。史上初のボーナスステージの野党の「税の季節」。一方、幹事長・政調会長とも「ザイム真理教」でないと登用されない野田佳彦代表率いる立憲民主党は蚊帳の外となりました。岡田さんは駅頭で、意識高い系中学受験2人組から「自民の対抗勢力は立憲だけなのか」と質問を受けました。小選挙区比例代表並立制では、国民民主党、参政党は対抗勢力とならないでしょう。しかしそれに安住しているのも立憲民主党に寄せられる根強い不信となっており、次は議席を減らしそうです。

[写真]参政党の神谷宗幣代表の3000人街頭演説会にあらわれたプラカードを掲げる人と「マン・ツー・マン・ディフェンス」をする橙色のポロシャツを着た参政党運動員、支部組織作りでの不満から反対に回っている人も多い、2025年7月6日、埼玉・大宮で、宮崎信行撮影

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