[写真]立憲民主党の岡田克也常任顧問(右端)、おととし、宮崎信行撮影。
立憲民主党の岡田克也常任顧問は、さきほど、メールマガジン「かつやニュース」で、東京パラリンピック開催中の総選挙に言及しました。
岡田常任顧問は、
8月8日(日)に東京オリンピック閉会
8月10日(火)に衆議院解散
9月5日(日)に東京パラリンピック閉会
9月5日(日)または12日(日)投票
の可能性があると指摘しました。
岡田常任顧問の発言は枝野幸男代表と認識を一致させたうえで、先に発信したものとみられます。
岡田さんはメルマガで「私は、安心、安全なオリンピック、パラリンピックが開催されることを期待しています」との意見を柱に「菅総理の最近の発言を見ていると、オリンピック開催の可否についていまさら検討する余地はなく、必ず開催することを前提にしていることが明らかです」との分析を示しました。
そのうえで、「低い支持率に苦しむ菅総理にとって(略)感染拡大のリスクはあっても、オリンピックをやりきることで、支持率を上げ、解散・総選挙に臨みたい」ものの「強行したあと、感染拡大があれば、解散の機会を失ったまま政権は失速する。それを覚悟した上で、総理・総裁続投を実現するために、オリンピック開催にかけているのではないか」と胸の内を探りました。「それでは国民の命と健康はどうなるのでしょうか。自分の総理・総裁続投がそれよりも大切だということになりかねません」としました。
「岡田克也と8月上旬解散」というと嫌な思い出もありますが、今回は立憲民主党全体では追い風となる公算が強いと推測されます。
岡田さんは三重3区で、噂がくすぶる鈴木英敬知事の転出は「次の時点でもまだない」(四日市出身で都内在住在勤の地元名士)とされ、自民党の支部長が決まらないここ9年間の風物詩が続きます。ところが安泰ではありません。金森正元衆議院議員(四日市のエレベーター富士電機出身)がペーパーカンパニーの予定だった「国民民主党三重県連」(津市)の代表におさまって活動を始める番狂わせ。UAゼンセンの全国比例で史上初のイオン労連出身の田村まみ参議院議員も国民民主党に入党してしまい、国民民主党との政策協定が必須という、かつてない情勢。地元を回っています。
宮崎から補足すると、2012年のロンドンでは、オリンピックが終わり、パラリンピックが始まる前に、キャメロン保守党首相(副総理は自由民主党のクレッグ党首)は内閣を改造しました。英国はおおむね10か月に1回ペースと日本より頻繁に組閣や内閣改造がありますが、全寮制高校でキャメロンさんの先輩なのに、宰相の座を先に撮られた、ボリス・ジョンソン同党庶民院議員が、ロンドン市長にいったん転じて個性的な風貌と毒舌で存在感をさらに向上させていたことから、オリンピック成功市長の影響力を少しでもそぎたいための改造だったと思われます。このとき当選回数は少ないながら政権交代直後の内相ポストを射止めた初入閣のテリーザ・メイさんから男女共同参画相兼務辞令をときましたが内相は続投させ、閣議の席次もナンバー3にまで浮上。キャメロン首相(議員辞職)の後継はメイ首相(現在も庶民院議員続投)となった経緯があります。その後、保守党は2回の総選挙を含んでかろうじて政権を維持し続けています。
以上です。
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