衆議院内閣委員会の閉会中審査が2時間開かれました。あすは参議院内閣委員会です。
【衆議院内閣委員会 令和3年2021年7月28日(月)】
西村康稔大臣は「あす、首都圏3県知事が緊急事態宣言を要請しにくることで調整中だ」とし、沖縄・東京に加えて、3県への緊急事態宣言があすにも発出される方向性を示しました。東京オリンピック開催後の追加は初めてになります。
自民党の中山展宏さん(神奈川9区比例、麻生派)も「東京オリパラの開催の是非をはじめ、少なからず不安を抱えている国民も多い」として選挙を控えた「魔の3回生」の声を代弁したかのようでした。
河野太郎大臣は「国民のみなさまの協力でワクチン接種のペースは、VRSシステムで1日130万回ペースを超えている」とし、「VRSに入っていない職域接種が50万回ある」ので、160万回ペースだという訳の分からない計算を披露しました。
玄葉光一郎さん(福島3区、9期)は復興五輪を強調。「今からでも福島産品をアピールするなど、復興五輪を具体的に発信すべきだ」とし、丹羽内閣府副大臣は「今からでも発信したい」と前向きに応じました。これに先立ち、福島4区比例の小熊慎司さんと岩手1区の階猛さんが横山復興副大臣と会い、今からでも復興五輪をアピールするよう要請しました。内閣委員会に戻って、玄葉さんは、韓国選手団が日本を誹謗する横断幕を選手村に掲げたり、福島県産食材を風評被害にもとづき誹謗中傷したりしていることについて「韓国人は科学的合理的思考が不得手だとする指摘もある。IOC国際オリンピック委員会を通じて正式に抗議すべきだ」とし「福島が安全な農産品だけ出荷していることを、世界にアピールするチャンス」にするよう求めました。
柚木道義さんは、前日午後4時半過ぎのニュース速報「東京で2848人が感染」について、「2848、ニイハチヨンハチショックとも言われている」と最新の情報を盛り込み尾身茂会長に迫りました。尾身さんは「危機感を共有してもらえる情報発信と効果的な対策が必要だ」と語りました。
維新の足立康史さんは、捜索が続く熱海土石流の原因について、副大臣から「太陽光パネルは谷筋が違う」とし、政府として静岡県同様に、違法な盛土が原因であり、太陽光発電所が原因だとする静岡県選出を含んだ複数の国会議員のSNSはデマだと判明させ、なじりました。
高井崇志さんは、前回が最後の質問だという趣旨の発言をしましたが、きょうの質問。今後の動向は分かりません。
【参議院改革協議会 同日】
来夏の参院選は7月10日投票と思われます。小選挙区・2人区・大選挙区・比例代表が混在するデモクラシーを分断した選挙制度の改革が急務となっており、議論が始まりました。しかし、公選法を改正しても周知期間は間に合わないと考えられます。
【野党国対委員長連絡会議・与野党国対委員長会談 同日】
来週に、予算委員会か、厚生労働委員会の閉会中審査をするよう要求。安住淳国対委員長は「PCR検査の拡充」を求めました。但し、2月に国対委員長主導で、特措法改正案の刑事罰を軽くする修正が当を得ていたのかどうか検証が必要になりつつあります。解散が近くなってきたので、筆者も国対委員長に対してやや厳しくなるわけですが。
【あすの予定】
参議院内閣委員会が10時から12時まで閉会中審査。コロナとオリンピックで複層的な政治課題が生じているので、きょうとは違った観点からの質疑がありそう。上述の通り、3県が緊急事態宣言を要請する見通しで、衆参の議運委が開かれるかもしれません。
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