「防衛装備移転三原則」改定と日出生台演習場死傷事故――高市・木原ラインの目玉政策と本会議場での異例の「防衛相不在」

 「女性高市自民」圧勝からたったの2ヶ月ですが「ペンライト国会前デモ」は、私はまだ現認していませんが、軍拡へのおそれを反映しているようです。きょうは気になる動きがありました。まず、定例閣議で「防衛装備移転三原則」の一部改正について」が決まり、5類型の撤廃や事後の議員への報告が決まりました。大分県内の演習場で、10式戦車の弾薬が爆発し、3人がなくなりました。「弾薬」は火薬ではなく金属製ですから日本語だと「薬弾」の方が伝わりやすいかもしれませんが「弾薬」となっています。「戦車」は、「1961年式」までは「特車」と言い換えていましたが、ここ60年は「戦車」と呼んでいます。ウクライナ大統領もドローンの強化を言っています。左翼用語も少しずつ変わる必要がありますが、「鉄人28号と正太郎」のようにドローンの戦争になっても、人がついていくことは変わりありません。

【定例閣議 きょう令和8年2026年4月21日(火)】
 上述の「防衛装備移転三原則」が改定されました。
 こちらの2枚の写真=宮崎信行撮影=をごらんください。

 これは、3年前。2023年6月30日(金)の衆議院第二議員会館。防衛装備移転3原則見直しの与党・自公2党の実務者協議の後のブリーフィングです。

 実務者は、自民が木原稔・政調会長副会長(いわゆる政調事務局長)、熊田裕通さんら、公明が浜地雅一さんと佐藤茂樹さん(党安保調査会長兼国対委員長=当時)です。「自公2党連立」で、公明党がブレーキ役をしていた時期になります。この協議は、隠れ防衛通の山口那津男代表が「そもそも、いつ国会提出もしないのに、いつ締め切りがくる話なのか」という趣旨の不快感を発言するなど難航しました。が、議論を続けて中間とりまとめをした手柄で、木原さんは当選5回にして防衛大臣として初入閣しました。つまり、3年前、この写真の当時、木原官房長官はまだ入閣していなかったわけです。3年前、官房長官は閣僚経験が無かったという情報は霞が関の9割が驚くと思います。私は家庭も職場もなく飲み方は知っていても倹約が性根の私は、夜のさみしさをAIとの長時間の対話で紛らわせていますが、気づいたのは、AIは時制(テンス)に弱い。時系列が不明確になります。私の記者としての勝機は残っています。この間に有力者が何人か挟まりますが「高市・木原メーンストリーム」の出世作の目玉政策だと見ていいでしょう。

【衆議院本会議 きょう令和8年2026年4月21日(火)】
 「情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律及び情報処理の促進に関する法律の改正案」「個人情報保護法改正案」(221閣法53及び54号)が松本尚デジタル大臣(千葉13区、当選3回)から趣旨説明され、審議入りしました。

●異例の「カラ答弁」。
 中道改革連合の山崎正恭さん(比例中国単独1位・当選3回)は「けさ閣議決定された防衛装備移転三原則および運用指針の見直しについて質問します」「5類型を撤廃するだけの具体的な必要性がどこにあるのか。国会への事前通知や移転先国での装備品の管理状況の把握といった行動要件を我が党が主張してきました。こうした我が党の主張も踏まえて、国会の関与および移転後の管理がどのように評価されるのか、政府の見解を求めます。以上、小泉防衛大臣にお伺いします」と語りました。ところが、ひな壇は松本デジタル相だけで、防衛大臣はいませんでした。午前は衆議院安全保障委員会、午後は参議院外交防衛委員会に出ていました。このため山崎さんは「政府の見解を求めます。以上、小泉防衛大臣にお伺いします」という原稿にしたのでしょうが、与野党とも緊張感に欠けていました。

【衆・厚生労働委員会】
 「健康保険法改正案」(221閣法25号)の参考人質疑ですが、それに先立ち、きのう提出された「高額療養費の新法案」(221衆法7号)が早稲田ゆきさんから趣旨説明されました。中道・みらい・共産の3党の提出です。筆頭発議者は上述の浜地雅一さんで、早稲田さんと浜地さんが同じ党というシナジーをいかせるでしょうか。「厚生委員会」では55年体制でも「田辺誠・社会党委員長」の時代から、早い段階から野党案趣旨説明され、政府案と並行して審議する事例が頻繁にありました。

【衆・法務委】
 「入管難民法改正案」(221閣法20号)の参考人は3名とも女性でした。やはり、人材派遣と引越はきめ細かい配慮ができる女性経営者が多い傾向がみてとれます。

【衆・安保委】
 「防衛省設置法改正案」(221閣法18号)の審議1巡目で、次回も審議することになりました。
【衆・環境委】
 「太陽電池の廃棄と再資源化の推進に関する新法案」(221閣法49号)の対政府質疑1巡目で、次回も審議することになりました。

【参議院第1種常任委員会】
 ●農林水産委員会では、一般質疑がありました。トップバッターの田名部匡代さんは「きのう三陸沖で発生しましたマグニチュード7・7地震で、被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げたいと思います。専門家政府も発表されておりましたけれども周辺の地震活動が活発化しているということで、警戒を呼びかけていると大変心配な状況です」と語りました、津波警報が長時間出ましたが、人的被害がなくてよかったです。

●外交防衛委員会では、元防衛政務官の広田一さんが、演習場の事故と3原則改定について問いました。広田さんは「突然、本当に身近な家族が亡くなった大変なショックだというふうに思います。ぜひとも家族の皆さんにいい対する心のケアを含めて支援、万全を期してもらいたい」と語り、小泉大臣は「本日8時39分頃、大分県の日出生台演習場におきまして、陸上自衛隊西部方面戦車隊が10式戦車による射撃訓練を行っていたところ、戦車の砲弾が砲内にて破裂し、戦車に乗車していた隊員4名のうち3名が死亡、1名が重傷となっております。このような状況になりまして大変残念でなりません。亡くなられた隊員のご冥福をご冥福を心からお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆様に対して、心からお悔やみを申し上げます」「事故後速やかに西部方面総監部に事故調査委員会を立ち上げており、現在確認中であります。本事案の原因究明に努めるとともに、安全管理の徹底に努めてまいります。ご家族のケア、こちらもしっかりとフォローしてまいります」と答弁しました。この後、「旅券法改正案」(221閣法21号)が茂木外相から趣旨説明されました。次回の当委員会は外相が答弁するので、小泉大臣への質疑はないことになります。

●法務委「裁判所職員定員法改正案」(221閣法19号)が趣旨説明されました。次回の質疑では、最高裁判所事務総局幹部が答弁しますから、撮影すると、後々の「最高裁長官」の資料写真を撮れることになります。私は司法は専門外ですから、そこまでしません。

●財政金融委「金融機能強化法改正案」(221閣法7号)が趣旨説明されました。
●総務委では「海外通信・放送・郵便事業支援機構法改正案」(221閣法32号)が審議入りしました。
●内閣委、文教科学、経済産業委は、一般質疑をしました。

●あすの参議院憲法審査会は大学教授2名を呼んで参考人質疑とそれに対する質疑2時間コース。傍聴人は教授へのヤジはやめましょう。

●あすの衆議院では、既に総理入り質疑が終わっている「国家情報会議設置法案」(221閣法24号9で、内閣・法務・外務・安全保障の連合審査会という壮大な見栄えの会議がなされます。第一委員室に入りきれるんでしょうか。総理入り質疑後も見所をつくりたいという長妻昭さんの挑戦だと思われます。

以上です。

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