高市早苗女性保守首相、自民党と日本維新の会の閣外連立政権、参議院で自維与党が6議席程度足りないという歴史的な局面。初めて法案が衆議院を通過。発声のみの全会一致でした。が、与党代議士が一人でも一瞬でも「参で6議席足りないこと」を忘れたとたん落とし穴ができます。
【閣議 きょう令和7年2025年11月25日(火)】
3連休明け、8時過ぎに開かれました。質問主意書に対する答弁書に全閣僚(全員自民党員)が花押を書きました。公明党代表の斉藤鉄夫国会議員が「右記の高市総理大臣の発言内容は間違いないか」などとした「存立危機事態に関する質問主意書」(219質問71号)と「非核三原則に関する質問主意書」(219質問72号)に対する答弁書を決定しました。斉藤さんが11月7日(金)の岡田克也さんに対する答弁を受けて、11月13日(木)に提出していました。質問主意書は野党議員に限るきまりはやく若手が地元のことで閣議決定がほしいときは与党国対で負担が偏らないよう閣議日程を見計らって出すことはあります。が、野党・公明党の代表が質問主意書となると、いつ以来か見当もつかないというところです。
【衆議院本会議 同日】
20日ぶりの開催。村山富市さんへの弔詞と弾劾裁判所の人事。
この後、「ストーカー規制法改正案」(219閣法1号)と「DV防止法改正案」(219閣法2号)が内閣委員長から審査結果の報告を受けました。議院運営委員会理事会で事前に決定した採決方法は発声による投票で、「異議無し」の全会一致で可決し、参議院へ送られました。会期内に成立の見通し。アップル社の「アップルタグ」を他人に設置するのを罰則を含んだ規制の対象に加える内容。
「保護司法改正案」(219閣法3号)も全会一致で可決し、参へ。任期を2年から3年に延ばし議論された給料制の導入は見送られました。
「ガソリン税暫定税率廃止法案」(218衆法1号)は、施行日を12月31日に変更するなどした修正案を議決すべきだとの審査報告が上程され、採決の結果、全会一致で修正すべきだと議決し、参議院に送られました。
この後、「衆議院規則の改正案」(219規則1号)が議題になりました。浜田靖一・議運委員長は「
【衆・厚生労働委員会 同日】
自公連立時代からの唯一の宿題「医療法改正案」(217閣法21号)。自公維3党協議で、当時の岩谷良平幹事長・青柳仁士政調会長がA4判1枚で「11万病床削減」を提案したら、田村憲久さん(自民社保調査会長)があっさり飲み、若い維新幹部が面食らっていたように、「第二議員会館の地下2階の廊下取材」で感じました。骨太の方針にも書き込まれましたが、法案への書き込みは見送られることになりました。
きょうの委員会では、まず「自維公3党」と「立憲民主党・国民民主党2党」が各々修正案を出しました。前者は「知事は経営改善のために病床数を削減した病院に予算の範囲内で費用を負担すべきだ」「外来医師の過多地域での新たな病院の許可を慎重にすべきだ」「医療DXを進め政府は電子カルテ100%の目標年限を定めるべきだ」としました。後者は「国から知事に対する助言すべきだ」「市町村の医療従事者確保策を、国が支援すべきだ」としました。かなり違う内容です。
参考人の1人、「タムスグループ」の岡本和久理事長は「医師の紹介手数料を40%超とる人材紹介会社がある。そのお金も国民の保険料から出ている。また、事務の負担を軽減してほしい。関東厚生局に問い合わせても数日かかる。うんざりしている」と語りました。公益社団法人全日本病院協会の神野正博会長は「人員配置基準があるから人材派遣会社が跋扈する」として、医看介を通じた人員配置基準を柔軟にすべきだと主張しました。岡本理事長は「33年間経営してきて、人前で話すことは少ないが、前回の診療報酬改定以降、一晩で300万円借金が増えて眠れないんですという同僚医師経営者もいて出ることにした。病床削減で410万円の補助金が出ているが、建物を壊すことも必要なので、この額は維持してほしい」としました。
立憲の筆頭理事は岡本充功さんで、32歳で公募初当選し6回当選の54歳、名古屋大学医学部卒、厚労政務官をしています。岡本さんの質問に答えて上述の参考人の岡本理事長は「1階が薬局で、2階から4階までの医療モールは都内でもガラガラになっている、開業の規制を強化する必要はないのではないか」としました。「医師はそもそも破産を知らない。これからの若い人は大学病院で数人のグループで開業しようよということになっていくのではないか」と語りました。だいぶ、自維公、立国の両修正案に隔たりがあるように感じられました。次回の審議は、あす9時から。
【衆議院農林水産委員会】
大臣の所信的あいさつに関する一般質疑では、公明党の3期角田秀穂さんが「野党になったがこちらの質問席の方が見晴らしがいい」と語りました。この人は千葉県本部で、千葉の自民党は複雑ですから、やれやれというところでしょう。広島県の牡蠣の歴史的不漁も取り上げられ、この文脈で、牡蠣の殻を剥く工場でかつて不景気に外国人労働者による刃傷沙汰があったと紐付ける質問もありました。
【参議院総務委員会】
まず、参議院では、環境委員会だけ石原宏高大臣の所信的あいさつがなされていません。総務委員会では吉川さおり委員長のもと一般質疑がなされました。大阪維新の会の連立は「副首都法案」を予定しています。維新の主流派の高木かおり総務会長と、元維新「知恵袋」の国民民主党の足立康史さん(全国比例)がともに参加している委員会のため、注目される委員会となりそうです。
林芳正大臣も、前回選挙での架空の労務員報酬という異次元の問題に直面しています。上述の通り、ガソリン税で野党と足並みをそろえたれいわ新選組。奥田ふみよさんは「10分のところを、自民党のお取りはからいで15分になりました」と自民への感謝から始めました。そして、林さんになぜ政治家になったか問いました。林さんは親の林義郎元蔵相の存在にふれて「こどもの頃はなりたくなかった」としつつ商社で「グアテマラから日本を見て日本の良さに気づいた」と答弁しました。奥田さんは「長々とありがとうございました。15分しかないので次に行きます」と早速、軽く落とし穴に落としました。総数3人で集団初登院した共産書記局長の小池晃さんの方から「見てますよ」と声を掛けられたと記者会見で暴露した比例の奥田さんですが、地元の福岡県糸島市議選では勢力拡大をめざして表明した人が立候補辞退することも党からきょう発表されました。
●衆・外務委員会はあす9時半から委員長や茂木敏充外相の就任あいさつなどを聞き、しあさって(11/28金)9時から一般質疑を行うことを決定しました。あすは、文部科学委で愛知アジア大会の特措法や、国土交通委で気象業務法改正なども議論されそうです。あすの党首討論は15時から。前々回は泉健太さんの若手時代の勉強会提言「視聴率を上げるナイター議会」として18時からでしたが、泉さんが環境委員長に転じたこともあってか15時に戻りました。
【立憲民主党常任幹事会】
公認が2人内定しました。このうち現役厚労相の選挙区である滋賀2区では、前回に続き、平尾道雄さんが決まりました。74歳。米原市長4期で、浄土真宗仏光寺派の現役の宗会議員4期目。前身政党では、浄土真宗のうち本願寺派から藤谷光信参議院議員が全国比例で出ていましたが、全国の力を親鸞聖人の周年行事に集中させたいとの宗派の意向で再選出馬しなかったことがあります。
このほか、参院選での幹部が地域周りが少ないとの総括で「ここからはじまる全国キャンペーン」を行い、熊本市の健軍商店街で野田佳彦代表が「長射程ミサイル配備に不安や説明不足を感じる」と言われるなど200件の意見が寄せられたとしました。また、総支部長主体で「つながるミートアップ」を来月から隔月で6回やりたいとしました。過去の「100人カイギ」を参考にして、地域の社会でとりくみ5人と総支部長、党つながる本部役員らが話し合い、立憲パートナーズなどが参加するしくみ。安住淳幹事長から説明され、西村ちなみ幹事長代行が座長をつとめる党戦略・企画特命チームが発案したとされました。次回の開催は再来週。

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