閉会中審査で、国会の爆弾男リレーを意図したかどうかは分からないが参議院国民の上田清司さんが長妻昭さん衆議院資料を配り「中国マイナンバー再委託」をただす

[写真]「恩給担当」「統計局」など旧総務庁の部署の多くが入る「若松庁舎」東京・新宿区、おととし2月撮影、総務省行政評価局は霞が関にある。

【参議院行政監視委員会 きょう令和3年2021年6月21日(月)】

先週水曜日の閉会後、緊急事態宣言区域変更に関する衆参議運委に続き、この委員会が閉会中審査として開かれました。

武田総務大臣が「6月4日に国会に提出し、6月11千之参議院本会議で報告しました」として、きょねん令和2年の総務省による行政の評価の現状・行政監視・苦情対応と、結果の政策反映状況を説明。白岩俊・行政評価局長(東大法卒、昭和61年旧総理府採用→旧総務庁→総務省、注・旧行政管理庁は経ていない)が補足説明。「EBPM、エビデンスに基づく政策立案について、各省と共同研究をして、政府全体のEBPMを後押ししている」などとして説明しました。

これに対する質疑が2時間40分コースでありました。

国民民主党会派の上田清司さんは突如「ただいま、衆議院での長妻昭議員の資料をお配りした」と語り、「中国・ベトナムへの、年金とマイナンバーの紐づけのセイ企画による再委託問題を質問する」として水島藤一郎・日本年金機構理事長に迫りました。そのうえで、上田さんは「長妻議員に開示した資料で、名前の手書きの部分が大きく出ている。OCRで手書きを読み取り、名前だけ、中国・ベトナムに送り、そこだけ入力したような印象を与えようと開示したのではないか」との推理を披露しました。きょうの質問が、立憲民主党の長妻さんと連携していたのかどうかは不明。

埼玉国民の上田さんは、埼玉の枝野幸男さんとの仲はどうなんでしょうね。

羽田孜代表率いる「新生党」公認で初当選した上田清司さんは、1998年民主党参加後、「上田のカバン」とおそれられるほどの国会の爆弾男でしたが、唐突な埼玉県知事転出で国会を離れていました。その後、平成維新の会を経て、民主党公認で初当選した長妻昭さんが「官房長官と声がそっくりな男が警視庁がヤクの捜査をしているから気を付けろと女性に電話するテープ」「2代目消えた年金王子」としてあっという間に頭角を現し、厚生労働大臣の座を射止めました。上田さんの衆議院での後継選挙区もいつしか自民党に奪われ、知事退任のあいさつに訪れた自民党控室では空っぽ、といういじめにあいました。ちなみに、小沢一郎衆議院議員の吉良秘書も野党系で1人区で初当選しながら、2期目は自民党公認で無投票当選され、委員長ポストも得ているようです。

共産党の吉良よし子さんは、外環道、首都圏外郭環状自動車道を質問。国土交通省道路局次長は「総事業費は2・4兆円だ」とし、吉良さんは「1キロ1億円と説明していたのに、1キロ1・5億円になっている」と批判しました。陥没事故については、大西英男・国土交通副大臣(自民党・東京16区)が、ネクスコ中日本が1000件を回って話を聞いているとし、政務三役を代表して謝罪しました。

しかし、吉良さんは、文教科学委員会でもそうですが、時間を超過しても、自分でまとめられず、周りの罵声を浴びながらも質問を続け、たいへん見苦しかったです。田村智子さんはそんなことないじゃない。国会議員が質問のラストコメントを自分の力でまとめきれないのは「重大」です。

私は20年前に、外環道の計画を、日経新聞横浜支局記者の立場で取材し、首都圏面のかなり大きな企画記事も3人ほどで書いていたのですが、当時は夢物語に過ぎず、周辺の地価でも上げようとしているのだと思っていましたが、ほとんどが用地買収を完了して、道路が完成し、供用され、役に立っているようですので、公共事業全否定は止めようと思いました。

●あすの予定

衆参とも閉会中審査はありません。

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