【選挙】「11月半ばまでほぼ同じような感染状況で選挙をやることになる」として枝野代表は早期解散にギアチェンジ「早く選挙をやってしっかりした体制をつくった方が感染抑止のためにもよいのではないか」

[写真]枝野代表と菅首相、きょう、宮崎信行撮影。

きょねん1月からのコロナ禍で、任期満了は近いのに、解散機運がないという憲政史上まれな「なぎ」の政局となっていますが、野党・立憲民主党の枝野幸男代表は「11月半ばまで、緊急事態宣言が出ているか出ていないかにかかわらず、ほぼ同じような感染状況で選挙戦を戦うことになる」との認識を示しました。

枝野さんは冒頭、「本来は今日までだった緊急事態宣言が延長された。総理の短期集中的にウイルスを抑え込むとの言葉とは別の結果になった。したがって、人災と言わざるを得ない」と厳しく批判しました。そして「国会の会期は6月16日までとなっているが、今回の宣言の解除が(早くて)6月20日。それより前に国会を閉じることは全く理解できない。会期を延長して、補正予算案を編成して審議すべきだ」と語りました。

6月9日の党首討論後に内閣不信任案を出すかどうかを問う記者の質問には言葉を濁しました。不信任を処理した後に、菅内閣が長期延長して補正予算案を出したら、野党は信任できない内閣の予算を審議することになってしまうからです。枝野さんは第49回衆院選について「早く選挙をやって、しっかりした体制をつくった方が、感染抑止のためになる要素が強まっている」と語り、解散圧力を強めるかまえを示しました。

また、共産党との選挙区調整について「一本化は終わった」との認識を示しました。2009年のように共産党の一部候補が自主的に降りることを内諾しているかもしれませんが、比例代表並立制ですので、立憲党内の調整を平野党本部選対委員長が預かる群馬1区以外は、もう調整しない考えを示しました。

早期解散を求める姿勢に転じた背景には、世論調査で、過去8年間に3か月ほどしかない内閣支持率が自民党支持率を下回る現象が起きていることが上げられます。菅さんの不人気で自民支持者の足が引っ張られるため、党の過半数をしめる小選挙区選出衆議院議員が菅おろしに走ることを首相が警戒することも考えられます。また、「次の首相」を問う調査に菅さんと枝野さんが6%で並んだ結果(河野さん、小泉さん、石破元幹事長に続いて)も報道されました。

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