「野党合同ヒアリング」→「野党合同国会」にやむなく格上げ、安住・穀田委員長ら政府の臨時国会拒否、自民党内政局過熱を受けた緊急避難的な措置として

[写真]野党合同ヒアリングで質問する、本村伸子・日本共産党衆議院議員、3前の2018年4月27日、国会内衆議院第十六控室で、宮崎信行撮影。

安住、穀田国対委員長らは、臨時国会召集要求書を政府が拒否したと、森山国対委員長から通知されたことを受けて、やむなく緊急避難的な措置として、「野党合同ヒアリング」を「野党合同国会」に格上げすることを決めました。

第1回は、あす令和3年2021年9月2日(木)に、外務省と防衛省を呼んで、「アフガニスタン退避問題」で「質疑」することになりました。


[写真]野党合同ヒアリングのようす、2018年。

4年前の衆院選での「希望の党騒ぎで」バラバラになった野党が、最初の通常国会の2月から、「野党6党合同ヒアリング」を開催。辻元清美委員長が率いた「立憲民主党衆議院国会対策委員会」が穀田恵二さんの助言もあり始めたもの。

当初は6党合同ヒアリング。野党第一党の牙城とされる第十六控室ですが、共産党の本村伸子さん、畑野君枝さんらも積極的に出席。参議院議員の田村智子さんも共産党政策委員長の「タムトモ」として頭角を現すきっかけともなりました。

政治に限らず利口な人は理屈だけで考えがちですが、私には、本村伸子さんの国会のおしゃれ番長ぶりも印象に残りました。おととしの参院選で若い女性向けで最大のファッション誌「ViVi」と自民党のコラボ企画が物議を呼んだ際は、本村さんが個人アカウントでViVi編集部にあてた公開質問ツイートを出しましたが、やはり「衆議院第十六控室で政府に質問できる権力者」であることを思い出したのか、途中でツイートを取り下げたようです。

衆参自民単独過半数のこの4年間、野党ヒアリングは報道ステーションなど報道番組でも人気コンテンツとなりましたが、森裕子・参議院議員が要所でわざとゆっくり話す姿勢などが、批判を浴びました。一方、まったく報道されない話ですが、防衛省が局長を出してきているのに、財務省は官房参事官を出して「答えられない」を繰り返すなど、役所側のちぐはぐな姿勢に対する内外の批判もあって、ここまで継続し続けることとなりました。

残り任期2か月を切るなか、臨時国会召集に応じてもらえなかったため、堂々と「野党合同国会」を名乗ることになりました。

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