不思議なことがあります。空前の政治ブームですが、読売・産経など新聞系、東洋経済オンラインなど雑誌系のニュースサイトで、政治記事が目立たなくなりました。もともと政治の割合が少ない「週刊文春」が月2・5億ページビューと伸びているのと、激増するプラットフォーム「スマートニュース」のサーキュレーション効果が強いことに引きずられて、発注段階から政治が減っていると思います。1億超の「東経」の来年の媒体資料を見たら「リピーター数」をものさしにするようです。当ニュースサイトは、「はてなブログ」移転後、検索からの新規読者は半減以下となりましたが、リピーター数は前年比で微増が続いています。
【衆議院予算委員会 きょう令和7年2025年12月9日(火)】
「令和7年度補正予算案」の基本的質疑が行われました。議席順に、自民、立憲でした。きのうの拉致特別委では、自民、維新の順となり、与党・維新の議員が「大臣がいない」と不満を述べる場面がありました。午前11時40分から「皇后陛下御誕生日祝賀」があったので休憩で対応しました。自維過半数となりましたが、枝野幸男委員長はかつての「第一委員室委員長(決算行政監視委員長)」時代のように、積極介入方式の片鱗が出てきました。
国会改革で、基本的質疑ながら、総理+財務+要求大臣の方式となりました。ここで、初日から「逢い引き」。瀬戸内海・香川2区選出の玉木雄一郎国民代表が農林水産省に鈴木憲和大臣を直接訪ねて、牡蠣養殖被害の要望をしました。本庄知史・立憲政調会長の質問中でした。大臣は1時間後に、立憲1期の岡田華子さんの質問で「おコメ券」で要求され第一委員室で答弁しました。
本庄さんは「18兆円のうち11兆円が国債で、7割が借金だ」と国債は借金だとの世界観を示しました。私の指摘の通り、9月30日時点で日銀の資産である国債の前年比減少額は11兆円で、今回の補正予算案の追加額と一致しています。この後の議員の質問に日銀総裁は「長期金利が急激に上がれば、国債を買い入れる」と答弁しました。
「寅年生まれ・東大法学部卒・2回生」の政調会長抜擢は山尾志桜里(山尾しおり)さん以来で、山尾さんは無所属で東京選挙区に出て供託金を没収されました。本庄さん抜擢は、1年前の1・2回生の「基金削減チーム」70名で抜きん出ていて1期生40名の憧れとなっての抜擢ですが、削った基金は全額当該年度に支出してGDPを上げるようにしてほしいところです。
立憲で経済通2人といえば、4期で46歳の山岡達丸さん、2期で48歳の藤岡隆雄さんがあげられます。お二人とも「古川元久さん系」。仮に榛葉さんほどでなくても玉木さんくらい背丈があれば一気に代表になっても選挙がたたかえると思います。積極財政派の3期55歳桜井周さんは「貸借対照表」をうまく発音できなかったので難しいと思います。
藤岡さんは「我が党の中でもですね、いわゆる基金の深掘りチーム、これ宗野創さんなど初めて取り組んでくださった。特定B型肝炎ウイルス感染給付金基金というのがございます」「今回ももちろん概算要求で1181億円出してきていた。それは当然、当初予算でつくというのが普通の流れだと思いますけども、これも突如補正での計上ということになっているわけでございます」として敗者復活戦を指摘しました。首相は「裁判による賠償という性質を踏まえれば毎年度の所要額を見込むことは一定の難しさがあります」「補正予算も活用して基金への予算措置を行ってきております」と答弁しました。
この「補正で基金」について。この段落で過去に遡ります。震災直後の国会で村木厚子さんが政府参考人として、9回以上次のような発言をしています。
村木さんは「安心こども基金でございますが、先生おっしゃったように、昨年度の第二次補正で一千億、このときは保育が中心でございました。さらに、二十一年度の補正予算において千五百億、これは、保育に加えまして、一つには、すべての家庭を対象とした地域子育て支援の充実、それから二つ目として、一人親家庭への支援、三つ目としまして、社会的養護の拡充などの新しい事業も加えて積み増しをしたところでございます。昨年の補正の後、まさに先生がおっしゃったような声を大変たくさん地方からいただきましたので、ぜひその声を生かしてこの基金の運用をしたいと思っております」と語りました。これは平成21年6月21日の衆・厚労委です。このように、能吏である村木さんは、内閣府の認定こども園の運営費の基金について、補正予算案で基金に積み増しして、厚生労働、文部科学両省の族議員らに知られないよう予算を確保してきたことを、悪びれずに、自分の手柄として語っています。冤罪被害は気の毒だとしかいいようがありませんが、内閣官房出向歴がないまま採用官庁で局長(その後事務次官)に上り詰めた官僚が財政法の基本を分かっていない証拠で、野党国会議員が数年に1回予算委員会で取り上げる価値があるテーマだと感じます。
きょうの審議に戻って、昨夜震度6強の地震があった青森県の3区選出の岡田華子(岡田はなこ)さんは首相の深夜の対応をねぎらいました。鈴木農相におコメ券を問い、農相は答弁で米価維持の目的はないと強がりました。
長年「立憲民主党国際局長」で汗をかいている源馬謙太郎さんが「軍拡」を質問し、執行しきれるのかと問いました。
【衆・政治改革特別委】
来週水曜日の会期末に国会を延長して定数削減法案を成立させるのかどうかの政治判断が、すべて吉村洋文・大阪府知事にかかる異様な展開となっています。
きょうは、自民・維新が初めて共同提出し政治資金議論を先送りする法案(219衆法8号)、野党側の意見をまとめた、「国民・公明2党の法案」(219衆法2号)、自民党7700支部温存法案(217衆法4号衆議院修正)の3本が議題となりました。早く処理したい維新の青柳仁士・前政調会長は「平成の政治改革でも法律が成立する前から、企業献金は減っていて効果は出ていた」との趣旨の発言をしました。
●給与法案審議入り
【衆・安全保障委】
「防衛省給与法案」(219閣法10号)が小泉進次郎大臣から趣旨説明されました。今国会では「補正予算案関連法案」と位置づけられています。
●衆・法務委も火曜日が定例ですが、給与法案の審議入りはありませんでした。
●あす正午過ぎから、衆・法務委と衆・内閣委が開かれ、給与法案がすべて審議入りするはこび。内閣委はこれに先立ち人事院総裁へ1時間質問するため、しんがりの塩川鉄也・共産国対委員長の質疑終了が午後1時10分と、予算委と10分かぶり異例の日程となりました。本館3階の第三委員室で行われます。
【参議院】
ありません。
【定例閣議】
8時15分から。青森の地震・津波で、首相と防衛相は深夜の対応となっていました。前日の臨時閣議では、木原稔官房長官・小泉防衛相・茂木外相が3人で話し合い、中国空母「遼寧」艦載機の沖縄本島西でのF15へのレーダー照射への対応に追われているようです。
●立憲民主党の常任幹事会の定例会はあす水曜日午後2時に繰り下がって行われます。

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