[写真]立憲民主党の枝野幸男代表、きょう2021年8月18日、衆議院第二議員会館内で、宮崎信行撮影。
立憲民主党の「代表代行兼国民運動・広報本部長」の蓮舫参議院議員が記者会見を主宰し、第49回衆院選の政党ポスターを発表しました。
第49回衆院選は最も遅いシナリオでも残り103日間に絶対あります。
蓮舫さんは「政党政治家らしくないポスターにしてもらった。政治に興味を持っていない人にも振り向いてほしい」と語りました。
4年前からの「立憲ブルー」を基調に、枝野代表が街頭演説する実際の姿を横から撮った写真。最近では「向き合う」という言葉が流行していますが、「有権者に向き合う政治家」という、当たり前のようで冷酷な未来とも向き合わねばならない表情を、自身を持って前に出した印象を持ちました。きょねん9月に自民党が作成した菅義偉首相・総裁のポスターに比べると、枝野さんの顔の大きさは半分ですが、過去の物と比べると、「党首力」に自信を持っている様子がうかがえます。
[写真]立憲民主党ポスター。
[写真]きょねん9月の新総裁選出後につくられた自民党ポスター、きょう、都内某所で撮影。
掲示責任者は結党以前からの党事務局長で住所は旧民主党本部がある永田町のビルに戻りました。印刷は、凸版印刷。
蓮舫代行は、1万2000枚を総支部に配ったとしましたので、おおむね1小選挙区50枚ほどでしょうか。全国どこでもコロナ禍ステイホーム選挙になりますので、国道沿いの建物が自民から立憲に変わったら目立つというような要所要所を攻める選挙になりそうです。
新総裁の下、衆議院の10月21日の任期満了後の11月29日(日)に投開票日を持ってくるのではないかとの日程が浮上しています。
枝野代表は、このことに関する筆者の質問に応じて、「たしかに憲法の規定を細かく読めば10月21日以降に投票日を先送りすることができるのが形式的な説明だ」とし「一種の憲法のバグだと思っている」との踏み込んだ認識を示しました。そのうえで「任期がハッキリしている以上、任期満了前に総選挙を行うことは、総選挙の日程を決める権限がある政府与党の責任で、10月21日以降にならないと総選挙ができない状態になれば大きな政治責任となる」と息巻きました。
菅さんとしてはかなり日程的に追い込まれたことになります。12年前に「麻生首相・菅選対副委員長」が解散日程で追い込まれたときと比べて野党第一党支持率は3分の1に過ぎませんが、諸外国ではわずか1か月の包囲戦で20年ぶりに大統領官邸に戻った政治勢力もありますから、何にしろなめてかかるのはよくないでしょう。
枝野代表は、記者会見でこのほかに、(1)東京で家族3人が感染して40代女性が自宅で亡くなったことを「驚愕し、政治に携わる者として申し訳ない」「断腸の思いだ」(2)「変えたい。」はオバマ大統領の「チェンジ」を意識したのかとの問いに「バイデン大統領の政権奪還を意識している」(3)候補者調整について「すべての1人区で一本化するのができればよいことで、できるだけ一本化したい」(4)9月12日までの緊急事態宣言の扱いについて「私が菅さんの内心まで見透かすことはできないが、それまでに感染者を大きく減らせるのだろうか」ーーなどと答えました。
以上です。
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