人材派遣国内3位の「パソナグループ」は、きのう、前文化庁長官で、元東京芸術大学学長の宮田亮平さん(76歳)を、来月2021年8月20日の株主総会で、新しい取締役として提案すると発表しました。
南部靖之代表取締役、竹中平蔵会長ら9名体制になります。
宮田亮平さんは、1997年4月から東京芸術大学教授をつとめ、7年後には、理事兼副学長になり、その翌年に街区超。2016年に文化庁長官となり、芸大では名誉教授となっていました。私はこの人は、芸大学長のころから胡散臭い人だと思っていました。
パソナホームページによると、同社は兵庫県立淡路島公園に「東京ドーム約28個分の敷地面積を誇る兵庫県立淡路島公園内に、自然とマンガ・アニメ等の2次元コンテンツをテーマにした、日本初の体験型エンターテインメントアニメパークを開設。ニジゲンノモリを通じて、国内はもとより海外からのインバウンド需要が拡大しています」と実績を強調。「忍者アトラクション」「ゴジラ迎撃作戦」「クレヨンしんちゃんアドベンチャーパーク」の充実を図っていく方針のようです。
宮田取締役は、地方創生の予算をとるというよりも、文化庁長官の肩書で、芸術、文化に従事したい若者を安く雇用したい思惑が透けて見えます。
中抜きのイメージが強い同社ですが、売上高は3249億円で、純利益は5億円ですから、わずか0・2%しか利益が出ない、薄利多売の商売です。なので、淡路島に集めて間接費を節約しようと考えているのだと思います。
もちろん、文化・芸能分野を志望すれば、全員が生活できる経済環境となれば、若者の半数前後が製造業ではなく、文化・芸能に向かうでしょう。文化庁の方では、宮田長官の後をついだ都倉俊一長官が、かつて作曲家として付き合ったピンクレディーの初任給が5万円、社長として付き合った南野陽子さんが月8万円で、しかも倒産というやりがい搾取をしていたことが白日の下に晒されています。使い倒されたうえで、風俗落ちさせられるころには、宮田取締役は年齢的にこの世にいないでしょう。
奨学金の文部科学省、パソナやりがい搾取の文化庁など、文科行政が東京オリンピック・パラリンピックを境に大きな転換点を迎えています。
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