【8/11】名古屋入管局長ら処分、報告書とビデオの開示を請求、自民国対委員長来週16日(月)に回答

[写真]納棺されたウィシュマさんのご遺体、2021年5月22日放送TBS報道特集から。

安住淳・立憲民主党国会対策委員長は、きょう11日、野党国対連絡会議を催し、穀田恵二共産党国対委員長、古川元久国民民主党国対委員長と会談。ウィシュマ・サンダマリさんが亡くなったことの最終報告書について、衆参の法務委員会の理事会・委員会などで審議することを求めることで一致。森山裕・自民党国対委員長は、来週、8月16日(月)に返答することを確約しました。

ウィシュマさんが亡くなる2時間前のビデオも含まれており、与党は慎重に扱いたいかまえ。ところが、上の写真のように5月22日放送の「TBS報道特集」はご遺族が納棺されたウィシュマさんと対面する姿が、ウィシュマさんのご遺体とともに放映されています。11年前の尖閣諸島中国船衝突の海上保安庁ビデオの公開では、両院予算委理事会を秘密会で開催。7時のニュースでは、元総理秘書官や党首の肩書をもつ野党理事から詳しく内容を聞いて放送しました。が、深夜から未明にかけて、海保本部勤務の語学力がある中途採用中堅職員により、映像がユーチューブに流出する大騒動となりました。すでにご遺体が放送されているし、局長も処分されましたし、ご遺族とも連絡が取れるのですから、政府は全部開示すべきでしょう。

第48回総選挙で構成された衆議院は、今後、本会議での審議がないまま、次の総選挙となる見通しです。今回の任期で、重要法案が審議される秋の臨時国会では、2018年に「入管難民法改正法」が成立し、実習生に「特定技能1号」「2号」ができたほか、法務省出入国管理局が、法務省出入国在留管理庁に格上げされました。

スリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんが必要な医療を受けられずに名古屋出入国管理局の収容施設で亡くなったことが大きく報じられました。先の通常国会で、初代長官(法務省本省採用キャリア)のもとでの初改正になる「入管難民法改正案」(204閣法36号)は、5月18日に、上川陽子法相が「大臣としてではなく人間として」ご遺族に謝罪し、継続審査(事実上の審議未了廃案)となりました。

この報告書がきのう令和3年2021年8月10日(水)にまとまり、長官とは別に大臣も閣議後定例会見で「名古屋局では、被収容者の体調等を的確に把握し、医療的対応を検討して対処するための体制が構築されていなかったという組織的な対応体制」が問題だったと指摘しました。採用の入り口が複雑にある法務省では、大臣も事務次官(検察官)も把握できていないと思われます。おそらく、かつて不祥事があった名古屋刑務所とはまったく職員は別だと思います。長官(本省キャリア)とのコミュニケーションをとりながら、名古屋局の閉鎖的で陰湿な闇を暴く必要があります。

衆議院では、国民民主党の山崎摩耶衆議院議員が初登院しました。

来週日曜日8月15日の戦没者追悼式には首相や各党代表が出席するほか、千鳥ヶ淵での慰霊式には組織委員長らが出席する見通しです。

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