【第49回衆院選】大島理森衆議院議長も引退発表、但し勤続年数が長い47人中42人は立候補し38人近くは議席確保し、むしろ総選挙後政局でキーパーソン化しそう

[写真]大島理森衆議院議長、おととし平成30年2018年5月28日、国会議事堂衆議院本館2階内で、宮崎信行撮影。

大島理森衆議院議長がきょう、青森県内で記者会見を開き、再来月が予想される第49回衆議院議員議員総選挙に立候補せず、議員を引退すると発表しました。

上の写真の撮影場所ですが、議長室で、隣の議長応接室(サロン)でなく、議長室だと思います。

先の通常国会終盤から引退表明が相次いでいますが、イメージとギャップがあり、必ずしも引退表明は多くありません。

在職年数が長い47議員に限ると、引退は5人だけ。

長い順に、小沢一郎さん、野田毅さん、衛藤征士郎さん、中村喜四郎さん、菅直人さん、麻生太郎さんは精力的に出馬のかまえ。衛藤さんは当選が盤石とは言い切れません。

その次の補選初当選の川崎二郎さんが引退表明。息子が活動しています。

1983年初当選組5人のうち伊吹文明、大島理森両議長経験者が引退表明しますが、甘利明さん、二階俊博幹事長、額賀福士郎さんは出馬するとみられます。

さらに、1986年衆参ダブル組となる、逢沢一郎さん、石破茂さん、船田元さん(初当選はもっと若く間に落選)、村上誠一郎さんの4人は自民党内での影響力はありませんが、小選挙区ではほぼ全員当選の可能性が高い。

そして、1990年の冷戦崩壊後初当選11人のうち、赤松広隆衆議院副議長が引退表明。その他10人は当然出馬しますが、自民党内での保守分裂で、河村さん、山本さんが地元が揺らいでいます。当たり前ですが岡田克也さんは現役バリバリで立候補します。この期では佐田元議員が出馬できず群馬市長選に回り8000票という惨状がありました。

そして枝野幸男代表・安倍晋三前首相の1993年「熱病」初当選20人で引退は鴨下一郎さんのみとなっています。閣僚経験者の立憲の荒井聡さんと自民の塩崎恭久さんはそれよりも後輩議員です。

このように47人中、引退表明が5人、自民党内保守分裂の落選・不出馬引退公算が2ないし3人。党に限らず比例復活もできずに落選引退は数名以下で賞。冷戦崩壊で野党新人が多い1990年組、政治改革ブームの1993年組はまだまだ活躍しそうです。総裁選、総選挙、来夏の参院選までは、むしろこの世代にますます目が離せなくなることでしょう。

金権腐敗政治の反省から30年経って、多少は身銭を切って、若手落選者を月給20万円で、派閥職員として面倒を見た方がいいと思いますけど、どうでしょうか。

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