[写真]枝野幸男代表らの話を聞く、安住淳さん(左)、岡田克也さん(右)、おととし2019年「立憲・国民・無所属フォーラム」総会で。
有力代議士や、大労組組織内参議院議員をかかえながら、支持率と資金力に劣る「国民民主党」を合併するよう、立憲民主党に働きかける「アドバルーン」が浮上しました。
「大きな塊」。
きょう現在は三重県知事選挙をバックアップする、立憲民主党常任顧問の岡田克也さんは先月2021年7月29日、三重3区事務所で「完全に1つになれなかったのは本当に悔いが残っている。ただ両党で大きな政策の違いはないと思っているので、衆議院選挙後にまた一緒にやれる日がくればいい」「野党が一体にならないと政権交代は難しい。来年の参議院選挙ももう目前で、またバラバラというわけにはいかない。両党の執行部は、大局観を持って正しい判断をしてもらいたい」と語りました。衆院選後の合併を求めました。
安住淳国会対策委員長は、きょう8月29日、渡辺創・立憲宮崎1区総支部長の「立憲宮崎フォーラム「渡辺創の話を聞いてみよう!」で、「自民党はベンツなら、うちは中古車。しかし、1区の自民党の人(交通事故をはじめて複数のトラブルがある武井俊輔衆議院議員)は評判が悪いのに、党で変えられないようだから、宮崎1区のみなさんが衆議院議員を変えてほしい」と語りました。宮崎1区は、維新の外山斎さんも鼻息を荒くしています。
そして「今、党本部の選対の部屋からオンラインで参加しているが、情勢調査の数字からするとだいたい(保守王国だが小選挙区で)渡辺さんが当選すると(立憲が)200議席ぐらいになりそうだ」と発破をかけました。宮崎1区は前回、自民前職の武井さんが55%、野党第1党候補が33%、共産候補が12%。筆者は情勢調査のペーパーをまだ入手していませんが、安住講演からすると「6ポイントから12ポイント振り子が動けば当選者が変わる小選挙区」の獲得で、立憲200議席レベルとなりそうです。
そのうえで「いったん壊れて、いろいろあったが、大きな塊をつくろうと枝野代表を中心にやってきた。私は無所属だったが決意を決めて立憲民主党に入ったのは多少意見の違いはあっても、自民党と戦って政権交代しようと思ったから。九州では佐賀で国民民主党に残っていたみなさんも立憲に入ってくれた。(宮崎・全国も)国民民主党と一本の政党で戦える形が良いのではないか」と述べ、衆院選よりも前に、立憲と国民が合併するべきだとぶち上げました。
衆院選前合併論の安住国対委員長と、衆院選後参院選前合併論の岡田常任顧問がアドバルーンを上げたことで、10月の連合大会での松浦新会長選出と事務局長人事を経て12月の各職場での春闘の要求作りに向けた、日本中の労組支部の執行役員などの動きも注目されます。
【あすあさっての予定】
あさって(8/31)火曜日に国対委員長会談。それ以外の野党の予定はありませんが、枝野代表の定例記者会見があるんだろうなと思います。自民党もあすはなし。自民党のあさっては看護師処遇についての概算要求ヒアリング。野党は概算要求について部会をしておらず、大臣経験者へのご説明もないでしょう。あすあさっては、各府省庁概算要求のニュースでごったがえしそうです。
このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。