【2020/9/28】菅首相は「上野発」9年ぶり再開の「上野発仙台行」ひたち3号で自民党が弱い東日本の選挙対策を兼ねてか

[写真]上野駅の在来線ホーム(2015年撮影)

菅首相は上野発でした。

おととい、令和2年2020年9月26日(土)菅義偉首相(自民党総裁)は福島県の大野駅を使い、東京電力福島第一原子力発電所などを訪問しました。

菅首相は、午前8時、上野駅発の「ひたち3号」で大野駅。東日本大震災から9年経った今春、上野ー仙台の常磐線が再開。このことを知っている人はオールジャパンではあまり多くはないかもしれません。これにより、午前8時「上野発仙台行き」の在来線特急が9年ぶりに復活しました。

日本最初の鉄道が通った「新橋駅」、天皇陛下と三菱の玄関「東京駅」と違い、明治維新の負け組・東北信越の玄関「上野駅」。この違いはいまだに東京経済界に残っています。かくいう筆者の父も昭和27年18歳にして八十二銀行から引き出した日本銀行券とともに碓氷峠を越え上野駅に来ました。上野駅の特性を意図した出店計画で宮崎機械株式会社を創業し、没後の昨年の祖業に限った廃業まで、長野・山形・茨城など東日本出身者が上お得意さまであったことは特に口外していなかったでしょうが、関係者は、まあそうでしょうね、というところでしょう。

菅首相もそれを意識してか、自民党が参議院1人区で劣勢の東北に行くうえで、「仙台行き」が復活した上野駅を利用した可能性があります。

明治維新でできた「内閣」の総理大臣の上野駅利用はあまり多くなく、安倍晋三首相は7年10か月間に4日間(うち選挙戦1日間)の利用にとどまっています。2013年に2回いわき駅との往復(津波被災地、原発1回ずつ)、2014年は選挙で、2018年9月に自民党茨城県連との会合で水戸駅への往路で使っています。調べてみたら、意外とありました。検索でも新幹線乗り換えよりも十数分だけひたち3号の方が早いようです。でも、菅さんの意図は、私の推測に近いと思います。

こういうのは菅さん本人で決めているんでしょう。7年10か月ぶりの衆議院議員秘書出身の首相秘書官(政務担当)と経産省出身の首相秘書官(事務担当)のパワーバランスがどうなるかも、透けて見えてきてほしいところです。

以上です。

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