35人学級は全会一致で委員会通過、相続土地の国庫返納法案と思いやり予算案が審議入り

[写真]筆者、きょねん撮影。

「35人学級法案」は全会一致で委員会を通過。「相続土地国庫返納2法案」と「思いやり予算」が審議入りしました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

「新・小学校1・2年生(以上)の35人学級を実現する、義務教育標準法改正案」(204閣法16号)が採決され、全会一致で可決すべきだと決まりました。本会議を経て参議院へ。今月中に成立し4月1日に施行される見通し。

採決に先立つ審議は4日目で、対政府質疑は野党としては1巡目の4時間半コース。立憲民主党の菊田真紀子さんは「検討規定に、令和8年に施行状況を検討する、とある。そのときに、新・中学生にも35人学級が実現するということでいいか」「スピード感を持ってたたかってほしい」と大臣に促しました。次回は未定。

【衆議院外務委員会 同日】

「在外公館名称・位置・給与法案」(204閣法32号)が全会一致で可決すべきだと決まりました。これに先立つ2日目の質疑がありました。

「いわゆる思いやり予算を暫定的に1年間延長する協定書の承認案」(204条約2号)が趣旨説明され、大臣は「コロナと米政権交代という事情でいつもより遅い時期の承認案提出となった」ことの理解を求めました。次回は19日(金)9時。

【衆議院法務委員会 同日】

まず、一般質疑がありました。法務省刑事局というのは実は61名しかいない小さい所帯ですが、階猛さんの問いに、局長が検察審査会法についてまるっきり見当違いの答弁を繰り返しました。わざとではなく、検察官から急に61名の局長になるため、検審のことは扱ったことはないのだろうと思います。

「相続土地投機義務付けの民法改正案」(204閣法55号)と「相続土地国庫返納法案」(204閣法56号)が趣旨説明され、審議入り。次回は19日(金)午前9時半から、司法書士連合会会長の今川さんら4名に参考人質疑。なお、当ニュースサイトでは、法律案のタイトルは政府与党の思惑がにじんだ長いタイトルになることをふまえて、筆者が事前に法案を精査して、任意のタイトルをつけています。審議を聞いて表記が変わることもあります。正式タイトルは「204閣法55号」と「204閣法56号」でグーグル検索すると分かると思います。フランス民法の所有権の絶対性や契約自由の原則からして、国庫に帰属させる契約の自由を持てる民法改正案であることです。但し、私は明治維新よりも天皇や徳川幕府が好きなの、土地はもともと日本の国のもの、という前提で「返納」という表現をとりあえずさせてもらいました。さほど強いこだわりがあるわけではありませんが。

●参議院本会議は定例日ですがありませんでした。

【参議院予算委員会 同日】

「令和3年度予算案」は13日目。そのうち一般質疑6日目がありました。自民党の北村経夫さんは同じ山口・田布施の岸防衛相に対して、米国務・国防長官が初外遊で日本を訪れたきのう「2プラス2」を絶賛。麻生太郎財務大臣に「超長期国債の発行が必要だ」と働きかけ、麻生さんは「持続的かつ安定的な国債の消化が、超低金利のときに、進むか各国が検討している」とし検討することは明言しました。北村さんは政権公約の「2050年カーボンゼロ」をめぐるがガソリンスタンド経営の現状について資源エネルギー庁に問い、選挙が近いことを感じさせました。

【衆議院農林水産委員会 同日】

「間伐促進特措法改正案」(204閣法33号)が採決され、共産反対、自民・公明・立憲などの賛成多数で可決すべきだと決まりました。共産党は修正案を提出し「特措法の延長には賛成。しかし、間伐の促進はカーボンゼロに反する」などとして反対しました。

この後、「有明海及び八代海等を再生するための特措法改正案」(204衆法 号)が全会一致で本会議に提出すべきだと決まりました。10年延長と地方債発行の規定などを盛り込んだ内容。

次回は未定。

【衆議院内閣委員会 同日】

「デジタル庁関連5法案」(204閣法26号乃至30号)の審議は3日目で、対政府質疑5時間コース。「庁」の組織、個人情報保護法の一本化、国と地方自治体の関係、内閣情報調査室の位置づけなどで議論が続きました。次回はあす午前9時半。

【衆議院国土交通委員会 同日】

「踏切道改良促進法改正案」(204閣法13号)が審議入りしました。次回は19日(金)9時。

【参議院災害対策特別委員会 同日】

小此木防災担当大臣が所信的あいさつ。

【参議院沖縄及び北方問題に関する特別委員会 同日】

河野太郎沖北相と茂木外相の所信的あいさつ。

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