6月16日の国会まとめ、「その1」に続き「その2」です。
【追記 23;25】参議院本会議第2ラウンドは午後11時20分再開。吉川沙織さんら提出の「議院運営委員長水落敏栄君」解任決議案が議題に。ここで、議長は「延会」を宣言。24時10分から第3ラウンド。いよいよ決戦です。【追記終わり】
「重要施設周辺及び国境離島の土地等の調査・規制法案」(204閣法62号)。質疑は自民党5分で、山谷えり子さんに対して小此木担当相が「20年取り組んでこられた」と敬意。国民民主党の矢田わか子さんは「民主党が2008年頃からプロジェクトチームを組んできたので、賛成する立場だ」としました。
怒号なく討論・採決に進みました。
立憲民主党・共産党反対、自民党・公明党・国民民主党・維新の賛成多数で可決すべきだと決まりました。
蛇足ですが、国家公務員法で「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する」。これは「職員は、職務上知ることのできた秘密を漏らしてはならない」の罰則。この法案は「当該違反行為をした者は、六月以下の懲役又は百万円以下の罰金に処する」。これは当該地域なのに届出を怠った民間人。「職務上知ることのできた秘密」の明確な定義はありません。平井大臣の締め付け発言のテープを流した者や、けさの閣議で決定した白書に載っていることを職務上知っていた人も、赤木さんの訃報を流した近畿財務局員も「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処する」。行政法で「犯罪の構成要件」という言葉を聞いた記憶はないですし、行政法で内閣府とはいえ防衛官僚・自衛官が司る法律は「ポジティブリスト」が基本で「ネガティブリスト」が無いことが違法とは思えません。そして、「土地等の利用者」を「沖縄米軍基地周辺の反対運動者」と解釈とするのは無理でしょう、普通は公道でしょう。馬奈木弁護士は、もう小説家。来週には誰も覚えていないと思いますよ。自由法曹団員だから、どうこう言っているわけでは絶対にありません。参考人質疑から24時間強で、院の内外の世論もすぐに失速したようです。野党も新聞記者も、長時間ネット動画配信者も、もっと法案を事前に読み、ここにいたるプロセスを調べておかないと、最終盤国会で自分の影響力を低下させることになります。
【参議院本会議 第2ラウンド 同日】
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