【5/26まとめ】6月9日(水)頃にも党首討論を開いて野党は菅内閣の信任見極めへ、土地規制法案は立法事実を問われ、特商法は電子書面

[写真]枝野幸男・立憲民主党代表、ことし1月4日、衆議院本館内で、宮崎信行撮影。

安住淳さん、穀田恵二さんらが、野党国対委員長会談を開き、党首討論を、6月9日(水)を軸に開くよう、与党国対に要求することで一致。枝野幸男代表や志位和夫委員長に対する菅義偉首相(自民党総裁)の五輪開催・コロナ収束の姿勢を見て、内閣が信任できるかどうか見極める匕首を突き付けました。

枝野さんは官房長官として、2011年の6月1日に党首討論に臨席し、その夕方、自分がいる内閣の不信任決議案を突き付けられました。3月11日に東日本大震災・原発事故が起きてから100日足らず、人心が乱れているうちに不信任案を突き付けるなりふり構わぬ自公の暴挙だと私は思いましたが、翌年に、自公は政権復帰し現在にいたるので、あのやり方でよかったのでしょう。

【参議院本会議 きょう令和3年2021年5月26日(水)】

「改正著作権法」(204閣法57号)が全会一致で可決し、成立しました

「改正地球温暖化対策推進法」(204閣法47号)が全会一致で可決し、成立しました

これに先立ち、「産業競争力強化法改正案」(204閣法23号)について、梶山経産相が条文ミスを詫びたうえで、趣旨説明をし、代表質問に答えました。

【衆議院内閣委員会 同日】

「重要施設や国境離島の土地規制法案」(204閣法62号)の対政府質疑がありました。与野党とも、そもそも安全保障上の立法事実がないのではないかとの論争になっています。防衛省は現在も、公開された土地登記簿での情報収集はしていると答弁。土地収用の規定についても質問がありました。

公明党の濱村進さんは自ら、公明党内、与党内での事前審査の混乱について自民党と野党の委員に明かすとしました。公明党の部会での異論を出したのは1人で、それは自分だったとし、与党内審査の長期化は公明党が項目ごとに自民党の見解をただしたからだと説明しました。公明党3期生は、前回解散直後に組織内不倫が暴露され切られたほか、比例単独でも落選者が出ていますが、連続当選している3期生は、1990年1993年当選組がだいぶくたびれてきたので、次期衆院選後には主要政党では異例の20歳近い世代交代が一気になされるかもしれません。

内閣委員会は今後、参議院から全会一致で4月16日(金)に回ってきた「銃刀法改正案」(204閣法37号参先議)を審議する必要があります。このため、「LGBT差別解消法案」(未提出)の審議は会期内に間に合わない公算が濃厚です。

【参議院地方創生・消費者問題特別委員会 同日】

特商法及び預託法改正案」(204閣法54号衆修正)が委員会審議入りし、井上消費者相に続き、衆議院修正部分は、引退するジョイフル社長の穴見陽一・自民党衆議院議員が説明しました。この後、参考人として経団連幹部らが意見陳述。議員からの質問は交付書面の電子化が集中し、経団連が要望していたことが明らかになりました。国民民主党議員が経団連幹部に対して「ご指導お願いします」とおもねる場面もありました。

【参議院憲法審査会 同日】

水曜日が定例日であり、きょうを入れて今国会で4回開ける計算です。

「国民投票法改正案」(196衆法42号衆修正)について、趣旨説明と答弁を、中谷元、山花郁夫、船田元衆議院議員らがしました。

【衆議院国土交通委員会 同日】

「北朝鮮特定船舶の入港禁止措置承認案」(204承認2号)が趣旨説明。ただちに採決され、全会一致で承認すべきだと決まりました。本会議上程へ。

次回は未定。今国会の国土交通省ですが、当たり前ですが経済官庁だという気がしました。国土保全・水資源局への与野党の信頼は磐石といったところ。二島貨物会社への支援を決めた鉄道局ですが、鉄道全体のお金の流れについての抜本見直しが、2020年代の大きな政治課題になるのではないでしょうか。

【衆議院経済産業委員会 同日】

「北朝鮮経済制裁のための輸出入規制措置の承認案」(204承認3号)が趣旨説明されました。採決などは次回に持ち越しました。

【衆議院文部科学委員会 同日】

一般質疑があり、萩生田光一文部科学大臣、丸川珠代・内閣官房東京オリパラ推進室担当大臣の2人への質疑がありました。五輪相は、参では内閣委ですが、衆では文科委で、文科相、五輪相が並んでの一般質疑を受ける衆参の整理になっています。

私見では、オリンピックを中止したら、コロナが収束するとはとうてい思えないのですが、国民世論が極めて流動的になっています。電通が倒産したらいいとは思うけどね。

【衆議院厚生労働委員会 同日】

「育児・介護休業法や雇用保険法など改正案」(204閣法42号参先議)の対政府質疑が始まりましたが、あまり法案の中身には踏み込みませんでした。4年前突然立党した立憲民主党ですが、そのあおりで、1期生議員には玉石混交になっている面もあり、衆院選での同党の前職再選戦術は幹部の政治判断も求められるかもしれません。優秀な人もいるなか、コロナ禍で、「私はラブホテルというものには行ったことが無い。受け付けが無人であまり人流は無いようだが」とアピールしながら、持続化や休業の給付金などを給付しないよう独自の見解で政府に迫った議員もいましたが、自民党の政務三役や政府参考人の大人の対応が続いています。

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